AICT演劇評論賞

国際演劇評論家協会(AICT)日本センターでは、演劇・ダンスの優れた批評を顕揚し、その発展を図るために、1995年より毎年、1月から12月までに刊行された単行本、活字になった演劇評論を対象にしたAICT演劇評論賞を設けております。AICT会員全員へのアンケートを実施し、推薦された作品の中から得票数の多い作品を選び、選考委員会において受賞作を決定しています。

第一回 1996
石光康夫『身体 光と闇』(未来社)

第二回 1997
受賞作なし

第三回 1998
長谷部浩『傷ついた性 デヴィド・ルボー演出の技法』(紀伊国屋書店)

第四回 1999
小沢昭一『ものがたり 芸能と社会』(白水社)
[鴻英良『二十世紀劇場』(朝日新聞社)=受賞辞退]

第五回 2000
佐藤郁哉『現代演劇のフィールドワーク』(東京大学出版会)
西堂行人『ハイナー・ミュラーと世界演劇』(論創社)

第六回 2001
杉山正樹『寺山修司・遊戯の人』(新潮社)

第七回 2002
河合祥一郎 『ハムレットは太っていた!』(白水社)
平田オリザ『芸術立国論』(集英社新書)
[内野儀『メロドラマからパフォーマンスへ』(東京大学出版会)=受賞辞退]

第八回 2003
受賞作なし

第九回 2004
斉藤偕子『黎明期の脱主流演劇サイト』(鼎書房)
佐伯隆幸『記憶の劇場 劇場の記憶』(れんが書房新社)
第十回 2005
石澤秀二『祈りの懸け橋-評伝田中千禾夫』(白水社)

第十一回 2006
新野守広『演劇都市ベルリン』(れんが書房新社)

第十二回 2007
如月小春『俳優の領分』(新宿書房)
中村哲郎『歌舞伎の近代』(岩波書店)

第十三回 2008
扇田昭彦『唐十郎の劇世界』(右文書院)

第十四回 2009
喜志哲雄『シェイクスピアのたくらみ』(岩波書店)
稲田奈緒美『土方巽 絶後の身体』(NHK出版)

第十五回 2010
岡村春彦『自由人 佐野碩の生涯』(岩波書店)
内田洋一編『野田秀樹』(白水社)

第十六回 2011
山形治江『ギリシャ劇大全』(論創社)
平田栄一朗『ドラマトゥルク-舞台芸術を進化/深化させる者』(三元社)
特別賞
喜志哲雄『劇作家ハロルド・ピンター』(研究社)
斎藤偕子『19世紀アメリカのポピュラー・シアター-国民的アイデンティティの形成』(論創社)

第十七回 2012
受賞作なし

第十八回 2013
扇田昭彦『井上ひさしの劇世界』(国書刊行会)
梅山いつき『アングラ演劇論-叛乱する言葉、偽りの肉体、運動する躯』(作品社)

第十九回 2014
七字英輔『ルーマニア演劇に魅せられて』(せりか書房)

第二十回 2015
谷川道子『演劇の未来形』(東京外国語大学出版会)

第二十一回 2016
長谷川康夫『つかこうへい正伝 1968-1982』(新潮社)

第二十二回 2017
山本健一『劇作家 秋元松代 荒地にひとり火を燃やす』(岩波書店)

第二十三回 2018
堀川惠子『戦禍に生きた演劇人たち』(講談社)

第二十四回 2019
内田洋一『風の演劇 評伝別役実』(白水社)

第二十五回 2020
渡辺保『演出家 鈴木忠志 その思想と作品』(岩波書店)

第二十六回 2021
梅山いつき『佐藤信と「運動」の演劇 黒テントとともに歩んだ50年』(作品社)

第二十七回 2022
西堂行人『ゆっくりの美学 太田省吾の劇宇宙』(作品社)
[菅孝行『演劇で〈世界〉を変える――鈴木忠志論』(航思社)=受賞辞退]

第二十八回 2023
大崎さやの『啓蒙期イタリアの演劇改革──ゴルドーニの場合』(東京藝術大学出版会)
村島彩加『舞台の面影──演劇写真と役者・写真師』(森話社)

第二十九回 2024
小田中章浩『戦争と劇場 第一次世界大戦とフランス演劇』(水声社)
關智子『逸脱と侵犯 サラ・ケインのドラマトゥルギー』(水声社)

 

 

舞台評論家たちによるユネスコ傘下の国際組織の日本支部です。