思考の種まき講座《25》

国際演劇評論家協会(AICT/IATC)日本センターは、「思考の種まき講座」と称して、座・高円寺にて演劇講座を開催しております。11月は越智博美さんとシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』について考えます。


思考の種まき講座25
《演劇からジェンダーを考える》
「女」を「演じる」こと――「じゃじゃ馬」って馴らさないといけないの?



講師:越智博美さん
日時:2023年11月19日(日)16:00~18:00
会場:座・高円寺 けいこ場(地下3階)
参加費:一般=500円(会員・学生=無料)※当日清算
予約フォーム:https://forms.gle/E4Waf9CPnNd1YNaE9
予約・問合せ:aictjapan@gmail.com (予約優先)
※メールでのご予約の際には、件名に「種まき講座25」とご記入の上、お名前・人数・日中のご連絡先TELを明記ください。

主催:国際演劇評論家協会[AICT]日本センター
NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺

※内容等変更がある場合は、AICTのホームページ等でお知らせします。


この数十年、わたしたちの「男らしさ」「女らしさ」は、すこしずつ変容しています。ジェンダーをめぐる学問が教えてくれるのは、そうした「らしさ」がいかに文化的、社会的に構築されているということです。
ただし、それらは頑固な根深いものでもあって、簡単には変わりません。けれども、「らしさ」が構築されたものであるからこそ、すこしずつであれ変容もする。舞台という場は、「らしさ」に溢れた、あるいは「らしさ」を意識化する場であるゆえに、そうした変容を提案することも可能かもしれません。ひとつの正解など出ようもない話ですが、フェミニストにははなはだ不評なシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』などをとりあげつつ、「らしさ」について考えてみたいと思います。


越智博美さん
専修大学国際コミュニケーション学部教授。お茶の水女子大学博士号(人文科学)取得。専門はアメリカ文学、文化。著書に『カポーティ――人と文学』(勉誠出版)、『モダニズムの南部的瞬間――アメリカ南部詩人と冷戦』(研究社)、『ジェンダーから世界を読むII』(中野知律との共編著、明石書店)、『ジェンダーにおける「承認」と「再分配」――格差、文化、イスラーム』(河野真太郎との共編著、彩流社)。訳書にコーネル・ウェスト『民主主義の問題』(三浦玲一、松井優子との共訳、法政大学出版会)など。