国際演劇評論家協会(AICT/IACT)日本センターでは、毎月、座・高円寺で演劇講座を開催しております。2月の講座は、1月に引き続き〈創客〉シリーズです。今度はある意味で一番演劇の外側の「支援者」の立場からお話をいただきます。講師は、日本芸術文化振興会基金部 プログラムオフィサーである佐野晶子さん。より広い視野から〈創客〉についてお話をいただきます。
《思考の種まき講座28》
シリーズ講座〈観客を創る〉【第3回】
支援者の立場から『創客』を考える
講師:佐野晶子さん
独立行政法人日本芸術文化振興会基金部 プログラムオフィサー(文化施設分野)
日時:2024年2月11日(日)16:00~18:00
会場:座・高円寺 けいこ場(地下3階)
参加費:一般=500円(会員・学生=無料) *当日清算
予約・問合せ:aictjapan@gmail.com (予約優先)
予約フォーム:https://forms.gle/SPubK4TdNn8AEYwn9
*メールでのご予約は、件名「思考の種まき講座28」とご記入の上、
お名前・人数・日中のご連絡先TELを明記ください。
*内容等変更がある場合は、AICTのホームページ等でお知らせします。
主催:国際演劇評論家協会[AICT]日本センター http://aict-iatc.jp/
NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
講座概要
コロナ禍のステイホームで文化芸術の価値が再確認された一方、手軽に楽しめる映像コンテンツの視聴が日常になった今、高価なチケットを購入しリアルに劇場に足を運ぶこと、2時間客席に座り続け他者と空間を共有することへの人々のモチベーションを、どうしたら維持あるいは喚起できるのでしょうか。舞台芸術が直面する切実な課題であると同時に、批評の役割もあらためて検証される時だと思います。アーツカウンシル東京や日本芸術文化振興会基金部といった支援機関に従事してきた経験から、まずは昨今の助成制度の概要や方向性、申請時の留意点や対象事業の好事例といった情報提供をした上で、劇団や劇場の客席や集客について、また作品と観客の関係について考察したいと思います。さらには首都圏だけでなく地方都市の状況についても、さまざまな地域で文化振興に携わってきた体験を交えてお話しします。ご参加の皆様と共に、劇場や演劇の今後を展望できれば幸いです。
佐野晶子さん
大学卒業後、国際協力機関勤務を経て、1998~99年フィリピン教育演劇協会(PETA)にて途上国の社会課題に取り組む演劇活動をリサーチ(大阪アジアスカラシップ)。帰国後は世田谷パブリックシアター制作部をはじめとする公立劇場や自治体文化財団にて、公演やワークショップ等の企画制作や施設管理に従事。2012~18年、アーツカウンシル東京準備機構(公益財団法人東京都歴史文化財団)発足時より、初代プログラムオフィサーとして演劇分野や障害のある人々の芸術活動への助成制度を立ち上げ。その後、長野県や京都市での文化振興を経て2023年6月より現職。現在、文化庁補助金による「劇場・音楽堂等機能強化推進事業」等を担当。