シアターアーツ最新51号発売

AICT会長、金潤哲氏のメッセージ(野田学訳)
親愛なる日本の友人の皆様
日本における地震と津波の災害報道をテレビで拝見し、心を痛めております。また日本の皆様が多大なる勇気と自制をもって災害にたちむかっていらっしゃる姿に感動しております。日本人は立派な国民です。お慰めの言葉もありません。
しかしながらこの災害によって被害を被られた方々の痛み・悲しみ・辛さ、そしてご無事であった方々やご家族がご無事であった方々の喜びと安堵をともにしておりますことをお伝えしたく存じます。
日本の国民の皆様が一刻も早くこの惨劇より回復され、お力落としなく日常を回復されますことをお祈り申し上げます。私ならびに国際演劇評論家協会の同僚全員、この度の自然災害と闘われている皆様を支援致したく存じますとともに、お見舞いを申し上げます。どうかこの私たちの気持ちを日本センターの方々全員にお伝えいただければと存じます。
金潤哲
Dear my dear Japanese friends,It is so heartbreaking to watch on TV the disaster by earthquake and tsunami in Japan. It is also touching to see how you people fight this disaster with such great courage and self-control.
You are a great nation. I just don’t have right words to console you well enough.Please know, however, that I share every pain, sorrow, frustration with those of you who have been hurt by this disaster, and also joy and relief for those who and whose families are well.I keep my fingers crossed that you as a nation could recuperate from this misery as fast as you can and get back to normalcy with good spirit. I and my entire colleagues of IATC support your fight against this natural disaster and wish you well. Please circulate this well-wish to all our coleagues in IATC Japan.

Yun-Cheol Kim
President, International Association of Theatre Critics Dean, School of Drama, Korea National University of Arts Editor, Critical Stages: IATC Web journal.
AICT事務局長、ミシェル・ヴァイス氏のメッセージ
親愛なる日本の同僚へ
金潤哲氏のメッセージについで、私からもお見舞いの気持ちを申し上げます。災害発生以来、悲しみと不安をいだきつつ、親愛なる友人ならびに同僚である皆様に想いを馳せております。
皆様の、貴重な、美しい国を再び訪れられますよう、希望しております。
以上、謹んでお見舞い申し上げます。
AICT事務局長
ミシェル・ヴァイス
Dear Japanese colleagues,
I add my thoughts and wishes of hope to Yun-Cheol’s. Since the beginning of the last events, I have been thinking of you, my dear friends and colleagues, with sorrow and anxiety,
I hope to be able to visit again your dear and beautiful country.
Best regards to you all.
Dr Michel VAIS, Secretary General
International Association of Theatre Critics
韓国演劇人からのメツセージ
東日本大震災の世紀的な大惨事に接し、韓国の演劇人たちは一様に声を上げています
日本と国民の皆さんが味わっている未曾有の大地震と惨劇に接し、私たちは夢かうつつか、驚愕と衝撃を禁じえません。韓国の演劇人一同、日本の演劇人の皆さんのお気持ちをお察しするとともに、慰労の気持ちをここにお送りいたします。
3月11日に起こった大地震に関するニュース速報は、私たちを大きなため息と悲嘆へと追いやりました。間欠的に鳴り響き緊急サイレン、滔々と押し寄せる海水、聞き取れない放送の声、ぷかぷかと流れる赤い屋根とマッチ箱のように見える家財道具……無常な大自然の威力の前で、紙切れのようにもみくちゃになり沈んでいく無気力で凄惨な場面。私たちは茫然自失となり、空を見上げて大きな嘆息をつくしかありませんでした。
私たち韓日の演劇人たちは、わずか10日ほど前に東京で「韓国現代戯曲ドラマリーディング」(日韓演劇交流協議会主催)を意味深く開催し、また一昨日ソウルで新宿梁山泊が『トラジ』(呉泰錫作)公演を成功裏に終えました。韓日演劇人はこのように両国の演劇の発展と善隣友好のために間断なく努力し、乾杯の盃を高く掲げる同志であり、友人です。
 闇と絶望の中でも仙台の夜空にきらきらと輝く‘救援の星光’についてのニュースを読みました。放射能に備えて白い三角帽をかぶった東京の子供たちの登校の姿、宮城県のひっそりとした道端で二人の兄妹に毛糸の帽子とマスクをつけてやる父親の胸がじんとする親心、命をかけて国と隣人を守るために福島原発に突進する消防隊員の立派な姿と核燃料棒を冷却するために冷却水を吹く出す白く力強い水しぶき……私たちは日本の皆さんの固い意志と希望を見せていただきました。
韓国の演劇人たちは、皆さんの芸術的同志であり、友人であることを再確認し、物心ともに力の限り最善を尽くさせていただきます。
私たちは皆さんが屈することなく立ち上がることを信じています。
私たちは皆さんがあきらめることがないと信じています。
倒れても起き上がる‘起き上がり子法師’のように勇気を忘れず、立ち上がってください。
は皆さんがこの試練と不幸を必ず乗り越えることを、私たちは信じています。
2011年3月
(韓国団体ならびに機関)
-団体-
韓国演劇協会(理事長/朴桂培)
ソウル演劇協会(会長/パク・チャンヨル)
韓日演劇交流協議会(会長/許順子)
ベセト演劇祭韓国委員会(委員長/具滋興)
韓国公演プロデューサー協会(会長/チョン・ヒョヌク)
韓国ミュージカル協会(会長/ソン・スンファン)
韓国小劇場連合会(会長/チョン・デギョン)
韓国演劇俳優協会(会長/カン・テギ)
韓国演劇演出家協会(会長/キム・ソンノ)
韓国演劇評論家協会(会長/許順子)
韓国戯曲作家協会(理事長/キム・テス)
-機関-
財団法人国立劇場(芸術監督/ソン・ジンチェク)
財団法人明洞芸術劇場(劇場長/ 具滋興)
韓国公演芸術センター(Hanpac理事長/チェ・チリム)
ASSITEJ韓国本部(理事長/キム・ビョンホ)
世界演劇評論家協会(IACT会長/金潤哲)
ITI韓国本部(会長/シン・イルス)
OISTAT韓国本部
-個人(名前順)-
金正2012-06-28 02:10:29″