本会の会員である小林かおり氏がご逝去されました。
小林氏は1962年愛知県生まれ。東京女子大学卒業、バーミンガム大学シェイクスピア研究所修士課程修了、博士(文学)(南山大学)。現在は名古屋市立大学大学院人間文化研究科国際文化学科の教授として、活躍しておられました。
ここに、謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
2015年11月11日 国際演劇評論家協会日本センター会長 新野守宏
本会の会員である小林かおり氏がご逝去されました。
小林氏は1962年愛知県生まれ。東京女子大学卒業、バーミンガム大学シェイクスピア研究所修士課程修了、博士(文学)(南山大学)。現在は名古屋市立大学大学院人間文化研究科国際文化学科の教授として、活躍しておられました。
ここに、謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
2015年11月11日 国際演劇評論家協会日本センター会長 新野守宏
演劇・舞台批評の国際団体、国際演劇評論家協会(AICT)の日本センターでは、演劇・ダンスの優れた批評を対象にしたAICT演劇評論賞を設けており、その授賞式と関連イベント「シアター・クリティック・ナウ」を開催しております。
今年のAICT演劇評論賞には、ヨーロッパで三大国際演劇祭のひとつとして有名なルーマニアのシビウ国際演劇祭をその初期から通いつめて、日本での窓口役を果たした七字英輔氏が、ルーマニア演劇の魅力を綴った「ルーマニア演劇に魅せられて」が受賞しました。
今回の「シアター・クリティック・ナウ」では、七字氏、扇田昭彦氏、そして昨年シビウ国際演劇祭で特別功労賞を受賞した山の手事情社の安田雅弘氏をゲストに、ルーマニア演劇と日本の関係についてのシンポジウムを開催します。また、シンポジウムに先駆け、七字氏のAICT演劇評論賞授賞式、また若手劇評家の登竜門である今年のシアターアーツ賞の授賞式も行います。
第19回AICT演劇評論賞受賞作
七字英輔著「ルーマニア演劇に魅せられて」(せりか書房)
第18回シアターアーツ賞受賞作(「シアターアーツ」58号に掲載)
佳作:宮川麻理子「せめて鋳型に鉄を流し込むようにその踊りの形の中に自分を流し込むことによって」
──川口隆夫『大野一雄について』評
第1部:第19回AICT演劇評論賞および第18回シアターアーツ賞授賞式
第2部:記念シンポジウム「演劇は越境する-ルーマニア演劇の新しい波と日本-」
七字英輔氏、安田雅弘氏、扇田昭彦氏
司会:野田 学
日時:2014年7月27日(日)18時〜
入場料:1,000円(当日受付にてお支払いください)
会場:座・高円寺 地下3階けいこば2(→MAP)
お問い合わせは
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学藝術学部演劇学科穴澤研究室気付
国際演劇評論家協会日本センター Tel. 050-3633-7266 / Fax 03-5995-8399
協力:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
参加ご希望の方はこちらからご予約ください(シアターアーツのWebサイトへ移動します)。
国際演劇協会(ITI)日本センターも緊急アピールを発表しました。
[緊急アピール]特定秘密保護法案に慎重な審議を要求します。
http://iti-japan.or.jp/info/1461/
相互リンクしています
2013年11月26日、多くの市民の不安の声と、慎重な審議を求める野党の意見をかえりみないまま、「特定秘密保護法案」が衆議院本会議で強行可決されました。
このことを私たちは、強く危惧しています。
同法案は、「特定秘密の指定範囲」や「指定の有効期間」が曖昧な上に、それをチェックする「第三者機関」の設置も保証されていません。
このままでは、民主主義の根幹である「国民の知る権利」が損なわれる恐れがあります。
市民の知る権利を制限する上で、恣意的な裁量の余地を多く残した同法案を可決することは、開かれた民主主義社会を目指してきた戦後日本の歩みに逆行するものです。このような法案をわずかで20日、修正案についてはたった2時間しか審議せずに衆議院で可決したことは、透明度の高い社会を望む私たちの希望を裏切る行為と言わざるをえません。
言論と表現の自由が確立され、知る権利が保証された社会があってこそ、誰もが芸術を深く探究し、その豊かな表現に触れることができます。演劇評論に携わる私たち国際演劇評論家協会日本センターは、同法案が表現活動全般に及ぼす影響の深刻さを深く懸念しています。
参議院には、言論の自由ならびに知る権利の保証という民主主義の根幹を踏まえ、慎重なうえにも慎重な審議を行うよう求めます。
2013年11月29日
国際演劇評論家協会日本センター
Act24号
2013年8月31日発行
*下記のAICT関西支部のページに入って各タイトルの上の画像をクリックすると、各評論の全文に飛びます。上から『アングラ演劇論』書評までが24号、それ以下は23号などです。
http://act-kansai.net
各評論に直接飛べるよう24号各評論のURLも書いておきます。
●特集:移動する身体、複眼化する思考×フィールドプレイの感性と視点
巻頭インタビュー
フィールドプレイの感性と視点-松本雄吉 ロングインタビュー(古後奈緒子)
http://act-kansai.net/?p=581
移動する身体、複眼化する思考-矢内原美邦 ロングインタビュー(エグリントンみか)
http://act-kansai.net/?p=575
●劇評
エグリントンみか 永遠へ続く「1秒」を疾走/死闘する- ミクニヤナイハラプロジェクト『前向き! タイモン』
http://act-kansai.net/?p=565
古後奈緒子 劇場における身体と視線の場所と地理-『カルメン』・『ポリグラフ』・『羅生門』
http://act-kansai.net/?p=576
神崎舞 「消化」から「昇華」へ演出:吹越満 構想・脚本:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ『ポリグラフ 嘘発見器』-
http://act-kansai.net/?p=543
市川明 飛んで、飛んで、飛んで——爆笑喜劇に込められた笑い-フォルクスビューネ
http://act-kansai.net/?p=548
森井マスミ『都コンブと水銀の海|劇団唐ゼミ☆『夜叉綺想』脱線!スパニッシュ・フライ』
http://act-kansai.net/?p=531
竹田真理 社会的な身体のドキュメント-「Dance Fanfare Kyoto」参加作品 演劇 × ダンス 演出:村川拓也『瓦礫』
http://act-kansai.net/?p=538
星野明彦 新派は関西演劇に出会うか-劇団大阪『鼬』・遊劇体『戀女房』・劇団新派『東京物語』
http://act-kansai.net/?p=517
出口逸平 観劇抄録 2013年上半期-作品名、鑑賞日時は文中に記載
http://act-kansai.net/?p=528
●書評
瀬戸宏 21世紀からみたアングラ演劇-梅山いつき『アングラ演劇論——叛乱する言葉、偽りの肉体、運動する躰』(作品社)
http://act-kansai.net/?p=510
才気にあふれるユーモアと政治に対する真剣な姿勢で戦後演劇の確立に尽くした<井上ひさし>。過剰な身振りのなかに戦後という喪失体験の痛みをとらえた<アングラ演劇>。両者を論じてAICT演劇評論賞を受賞した扇田昭彦氏と梅山いつき氏をお招きし、戦後演劇を振り返りながら演劇の可能性を探ります。また、シンポジウムに先駆け、両氏のAICT演劇評論賞授賞式、また今年のシアターアーツ賞の授賞式を行います。
第1部:第18回AICT演劇評論賞および第17回シアターアーツ賞授賞式(*)
第2部:記念シンポジウム「溢れる言葉、異端の遊戯」
扇田昭彦×梅山いつき
司会:西堂行人
日時:2013年7月21日(日)18時〜
入場料:1,000円
会場:座・高円寺 地下3階けいこば2
http://za-koenji.jp/guide/index.html
第18回AICT演劇評論賞受賞作
扇田昭彦著『井上ひさしの劇世界』(国書刊行会)
梅山いつき著『アングラ演劇論 叛乱する言葉、偽りの肉体、運動する躰』(作品社)
(*)
第17回シアターアーツ賞受賞作(「シアターアーツ」54号に掲載)
大賞:堀切克洋「翻訳(不)可能な文化をめぐる旅 — ジャン=ミシェル・ブリュイエール『たった一人の中庭』」
佳作:關智子「部外者であるということ — ハビマ劇場『ヴェニスの商人』劇評」
お問い合わせは
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学藝術学部演劇学科穴澤研究室気付
国際演劇評論家協会日本センター Tel. 050-3633-7266 / Fax 03-5995-8399
ta@activist.jp
協力:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
国際演劇評論家協会日本センターでは、初代会長を務め、今年2月7日に急逝された岩淵達治氏の追悼イベント「岩淵達治先生追悼『ブレヒト演劇の現在—ブチ氏のアンコール』」に協賛いたします。
岩淵達治先生追悼『ブレヒト演劇の現在—ブチ氏のアンコール』
■日時:2013年7月7日(日)13時ロビー開場、13時30分開場、14時開演〜15時30分
■会場:学習院大学「学習院創立百周年記念会館正堂」(目白駅下車徒歩約300メートル・正門入る)
■参加費:不要
■詳細: http://homepage3.nifty.com/tak_net/iwabuchi.html
■問い合わせ先:広報・制作担当 三浦秀和 090-9825-5406/iwabuchishinobukai@gmail.com
■主催:有志一同
■協力:Goethe-Institut Tokyo 東京ドイツ文化センター、五十嵐敏夫、一般社団法人 日本演出者協会、岩淵令治、学習院大学ドイツ文学会 、株式会社 共同通信社 フォトセンター 、公益社団法人 日本劇団協議会 、佐藤通子 、清水邦夫、公益社団法人 国際演劇協会日本センター 、田原総一朗、東宝株式会社映画営業部、桐朋学園芸術短期大学演劇科同窓会 、トランク・シアター、中川モモコ 、日本アート・シアター・ギルド(ATG)、フォールムZ、ブレヒト研究会文芸部会 、文学座、保阪靖人 、ホワイト・エンジェル 、流山児★事務所、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
2013年1月31日
●インタビュー
高谷史郎(Dumb type)インタビュー
エグリントン・みか 中屋敷法仁 インタビュー
●クロス・レビュー
森山直人 野田秀樹にできること、野田秀樹にしかできないこと ——『エッグ』のアクチュアリティをめぐって
森井マスミ 歴史と魔物-野田地図『エッグ』
●劇評
エグリントン・みか 内からの攻め-KEX2012 高嶺格『ジャパン・シンドローム 〜step2. “球の内側”』
竹田真理 閉じない循環|KEX 2012 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト 『劇団ティクバ+循環プロジェクト』
市川明 「原発2世」ヘドウィグのゲットーからの解放-『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
伊藤寧美 円環の交差する空間にシュートする—『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』考—|エイチエムピー・シアターカンパニー『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』
瀬戸宏 郭宝昆の思いはどこまで表現されたか-座・高円寺『霊戯』
國重游 自然と人間の相克-F/T2012 作:エルフリーデ・イェリネク 演出:三浦 基(地点) 音楽監督:三輪眞弘 『光のない。』
出口逸平 恋と義理の二筋道-文楽『摂州合邦辻』合邦庵室の段
●時評
星野明彦 歌舞伎はどこへ行く ー 十八代目中村勘三郎の死
2013年2月7日、本会の名誉会員である岩淵達治氏がご逝去されました。享年85歳でした。
岩淵氏は本会の初代会長として本会の発展に尽力し、多大な貢献をされました。ブレヒト研究の第一人者として氏が示された演劇への深い理解と熱い情熱は、私たちの心にいつまでも残るでしょう。演劇の製作現場にたずさわる劇作家、演出家、俳優をはじめ、舞台関係者、評論家、研究者にいたる幅広い領域の人々を励まされた岩淵氏に対する感謝の念は、やむことはありません。
ここに、謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
2013年2月11日 国際演劇評論家協会日本センター会長 新野守宏
演劇批評に新しい地平を拓く気鋭のための第17回「シアターアーツ賞」の選考会が11日に開催され、以下の通り決定いたしました。
大賞:堀切克洋氏「翻訳(不)可能な文化をめぐる旅──ジャン=ミシェル・ブリュイエール『たった一人の中庭』──」
佳作:關智子氏「部外者であるということ─ハビマ劇場『ベニスの商人』劇評─」
シアターアーツ賞の大賞は2005年の塚本知佳氏以来、8年ぶりとなります。
なお、授賞式は7月にAICT演劇評論賞と合わせて開催する予定です。