シアタークリティック・ナウ’05「演劇史の再考 田中千禾夫をめぐって」

シアタークリティック・ナウ’05

シンポジウム「演劇史の再考 田中千禾夫をめぐって」

2005年10月30日(日)夜6時30分開始
世田谷パブリックシアター・シアタートラム 料金 500円

本年度の第10回FAICT賞」受賞作品『祈りの懸け橋一評伝田中千禾夫』をめぐって、「演劇史の再考」をテーマにシンポジウムを開催します。著者の石澤秀二氏は、AICT前々会長であり、演出家としても活躍されていますが、演劇雑誌「新劇」の編集長も長年務められてきました。この著書の中には、そうした著者の多様な活動範囲が包み込まれています。
そこでこのシンポジウムでは、劇作家田中干禾夫に言及するとともに、彼を取り巻く近代演劇の巨人たちならびに近代演劇史についても言及したいと思います。

パネリスト石澤秀二(受賞者)
別役 実(劇作家)
渡辺美佐子(女優)
今村忠純(大妻女子大学教授・日本近代文学)
司  会 西堂行人(演劇評論家)

田中千禾夫(劇作家1905〜1995長崎生まれ1937年の文学座の創立に参加し、51年から俳優座。55年、『教育』ほかで読売文学賞受賞。59年『マリアの首』で芸術選奨受賞。66年より桐朋学園大学教授。代表作に『雲の涯』、『教育」、『千鳥』、『肥前風土記』、『おふくろ』、『三ちゃんと梨枝』ほか。

受賞者=石澤秀二 演劇評論・演出家。19.30年生。早大大学院演劇専攻修士課程終了。「新劇」編集長・桐朋学園短大演劇科教授・日本演劇学会理事・青年座文芸部長・日本演出者協会一理市長・AICT日本センター会長・BeSeTo演劇祭日本委員会会長・日韓演劇交流センター初代会長を歴任。現在は(財)舞台芸術財団演劇人会議理事・BeSeTo演劇祭日本委員会顧問。青年座文芸部に所属。

主催=国際演劇評論家協会(AICT)日本センター
財団法人せたがや文化財団
協力 世田谷パブリックシアター
問い合わせ= 090-2633-4258 (担当:川口)

第一部 午後六時半
第10回AICT賞受賞式
受賞作
石澤秀二『祈りの懸け橋-評伝田中千禾夫』

第9回シアターアーツ賞受賞式
受賞作
塚本知佳「『処女』の喪失と維持-『終わりよければすべてよし』におけるセクシュアリティの力学」
佳作
長岡彩子「何が歌舞伎か-串田版と野田版の『夏祭浪花鑑』
森井フスミ「救済という絶望-サラ・ケイン『渇望』を中心に

第二部 午後七時半
記念シンポジウム「演劇史の再考-田中千禾夫をめぐって」