国際シンポジウム「演劇とエコロジー」

国際演劇評論家協会(AICT/IATC)は2023年9月に日本で国際理事会を実施します。それに合わせて、東京経済大学とAICT日本センターは、共同で「演劇とエコロジー」をテーマとした国際シンポジウムを開催いたします。



国際シンポジウム
「演劇とエコロジー」

開催日:2023年9月12日(火)
会場:東京経済大学 大倉喜八郎 進一層館ホール
参加無料・予約優先

開催概要
演劇は、人間の行為によって人間ならざるものへの想像力を働かせる。エコロジーは、自然を通じて人間の身体と情動への意識を転回させる。シンポジウム「演劇とエコロジー」は、政治・社会・芸術・歴史的視座から、全世界的な気候危機の時代における人間の表現を問い直す。
第1部では民俗学、社会運動、文化活動の各方面から、人間の表現が自然とどのような関係を取り結んできたか・取り結ぶべきかを明らかにする。人間の身体表現は自然に調和するものであるべきか、それとも不自然なものであるべきか? 自然環境の変化は人間の表現にどのような影響を及ぼすか? そして共同体はどのように当事者性と向かい合うべきか?
第2部ではより具体的な事例をもとに、グローバリゼーションの時代の演劇における人間中心主義の問題を議論する。デジタル化の時代にアナログメディアである演劇の果たすべき役割とは? 人間中心主義を超えるとは人間が不要であるということなのか? そして人ならざるモノへの想像力が生み出すものとは?


第1部(14:00~16:30)
「パフォーミング・アーツは自然におさまるか?―物語・身体・共同体をめぐって―」

パネリスト
赤坂憲雄(民俗学者、学習院大学教授)
黒部睦(環境アクティビスト、Climate Clockプロジェクト代表)
塚原悠也(contact Gonzoメンバー、KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター)
花崎攝(シアター・プラクティショナー、演劇デザインギルド)
スペシャル・レポート
ハリマ・タハン(AICT/IATCアルゼンチン代表理事、ブエノスアイレス大学哲学科パフォーミング・アーツ研究所エリアコーディネーター)

*手話通訳あり

第2部(17:30~19:30)
「演劇は人間中心主義を超えるべきか?―人間とモノのはざまで―」

パネリスト
宮城聰(演出家、SPAC 静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
ヴィッキー・アンゲラキ(演劇研究者、ミッド・スウェーデン大学教授)※都合により、アンゲラキさんは来日されず、映像でのご発表となりました。あらかじめご容赦ください。

ディスカッサント
ジェフリー・エリック・ジェンキンス(AICT会長、イリノイ大学教授)
ツー・ニン(AICT中国代表理事)
パヴィット・マハサリナンド(AICTタイ代表理事)
*日本語通訳・手話通訳あり


申し込み方法
予約フォーム(https://docs.google.com/forms/d/1-4CvmE2PbdythfKOYdkzBSn8wT_WcfuWTr0LIQcXAVs
またはメールにてご予約ください。
※メールの場合「件名:演劇とエコロジー」とし、「お名前、人数、電話番号」を明記ください。
※広い会場を用意しておりますが、参加人数把握のため、事前予約にご協力ください。


AICT/IATC(国際演劇評論家協会)について
AICT/IATC(Association Internationale des Critiques de Theatre / International Association of Thetare Critics)はユネスコの下部組織で、世界約50の国・地域が参加する舞台芸術評論家の協会です。1956年にパリで設立され、舞台芸術評論の発展に寄与し、それを通じて舞台芸術に関わる国際会議・国際交流を行い、異文化間の相互理解を深める活動をしています。https://aict-iatc.org/en/

主催:東京経済大学学術研究センター
共催:国際演劇評論家協会(AICT)日本センター
問い合わせ:aictjapan@gmail.com(国際演劇評論家協会日本センター)、042-328-7930(東京経済大学本橋哲也研究室)

思考の種まき講座《21》

国際演劇評論家協会(AICT)日本センターでは、毎月、座・高円寺で演劇講座を開催しております。6月の講座は、9月に開催予定のAICT国際シンポジウム『演劇とエコロジー』に向けて、登壇予定の赤坂憲雄さんと花崎攝さんをお招きします。


思考の種まき講座21
《演劇とエコロジー》
水/土/身体をめぐる思考
――人間中心主義を超えて――


パネリスト
赤坂憲雄(民俗学者、学習院大学教授)
花崎 攝(シアター・プラクティショナー、演劇デザインギルド)
司会=寺尾恵仁(北星学園大学専任講師・ドイツ演劇研究)



[日時]2023年6月17日(土)19:00~21:00
[会場]座・高円寺 けいこ場(地下3階)
[参加費]一般=500円(会員・学生=無料)*当日清算
[予約フォーム]https://forms.gle/aaMJWfnceTA7gzum7(予約優先)
[問合せ]aictjapan@gmail.com

主催:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
協力:国際演劇評論家協会[AICT]日本センター http://aict-iatc.jp/


私達の身体は、物質的な循環によって常にこの世界とつながっている。自然を支配し、収奪する近代資本主義は、水や土や大気を通じて、私達自身の身体をも支配し、収奪する。気候変動による全世界的な災害が起きる時、私達自身の内なる自然もまた荒れ狂っているのかもしれない。「エコロジー」とは、自然という媒体を経由して、私達の身体と情動について問い直すための契機である。水や土といったエレメントは、私達人間(の表現)に何を与えてきたのか。気候危機によってあらゆる人間が当事者となることを求められる時、私達の身体には何が起こっているのか。演劇における想像と創造の可能性が、改めて問われている。


赤坂憲雄さん
東京都出身。学習院大学教授。専門は民俗学・日本文化論。東北学を掲げて、地域学の可能性を問いかけてきたが、東日本大震災を経て、東北学の第二ステージを求めるとともに、武蔵野学を探りはじめている。また、食べること・交わること・殺すことが交歓する風景に眼を凝らしている。主な著書に、『排除の現象学』『東北学/忘れられた東北』(岩波現代文庫)、『民俗知は可能か』(春秋社)、『性食考』『ナウシカ考』(岩波書店)、『奴隷と家畜』(青土社)、『災間に生かされて』(亜紀書房)ほか多数。

花崎 攝さん
早稲田大学卒業後、劇団黒テントに参加。ロンドン大学ゴールドスミス校で芸術学修士を取得。ワークショップ/プロジェクトの企画、進行、構成演出、俳優、講師など、現在は主に応用演劇の分野で活動している。主な仕事に、アジアのパフォーマーとの交流と創作を行うアジア・ミーツ・アジア(1998~)、水俣病患者と市民とのプロジェクト「水俣ば生きて」(2006)、平和構築のための「インドネシア・アチェの子どもたちのための演劇ワークショップ」(2006-09)、コーディリエラ地域(フィリピン)での環境教育プロジェクト(2014-21)、ドホーク(イラク)での平和構築プロジェクト(2022~)など。世田谷パブリックシアターでは継続的にコミュニティ・シアタープロジェクトを担当。障害のある人との活動も多数。日本大学芸術学部、武蔵野美術大学、立教大学で非常勤講師。

思考の種まき講座《20》

国際演劇評論家協会(AICT)日本センターでは、毎月、座・高円寺で演劇講座を開催しております。5月の講座は「舞台上の戦争」と題し、長年、戦争や紛争地帯の演劇に関心を持ち続けてこられた村井華代さんにお話しいただきます。


舞台の上の戦争

―思考の種まき講座20―



[日時]2023年5月27日(土)16:00~18:00
[会場]座・高円寺 けいこ場(地下3階)
[参加費]一般=500円(会員・学生=無料) *当日清算
[予約フォーム]https://forms.gle/w3xa7Wo23p4emifT6 (予約優先)
[問合せ]aictjapan@gmail.com

主催:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
協力:国際演劇評論家協会[AICT]日本センター http://aict-iatc.jp/


演劇の歴史は、戦争と切っても切り離せない、と再認識すべき時代がやってきた。
戦争は、演劇の最も古く、かつ決して古びない題材であった。
そして幸いにも戦争を経験しない人間は、演劇的な表象から戦争とは何かを学んできた。
ならば演劇は、戦争をいかなるものとして描いてきたか?
2500年余の西洋演劇の歴史の中で、戦争は時に熱烈に称えられ、時に甚大な犠牲と引き換えに糾弾されてきた。
今、我々の日常は、現実の戦争という《演劇》を見ることへの《慣れ》に侵食されつつある。
我々の思考の一部と化した《演劇化された戦争》を意識することによって、我々は「新たな戦前」に抗わなければならない。


村井華代(むらい・はなよ)さん

共立女子大学文芸学部教授。国別によらず、現象学・キリスト教神学等による演劇記述、反演劇主義、大江健三郎の演劇引用など、様々な演劇的諸現象を対象とする。近年は専らイスラエル演劇を研究、翻訳戯曲モティ・レルネル作『イサク殺し』は2020年ITI日本センター企画「紛争地域で生まれた演劇12」にて公開された。また民主主義トレーニングとしての演劇授業プロジェクトKALECO主宰として、年平均100人の学生による舞台劇『青い鳥』上演。

思考の種まき講座《19》

国際演劇評論家協会(AICT)日本センターでは、毎月、座・高円寺で演劇講座を開催しております。4月は、シリーズ講座〈観客を創る〉の第一回として、山の手事情社の安田雅弘さんをお迎えして、お話をうかがいます。


シリーズ講座〈観客を創る〉

演劇活動の現場から――安田雅弘さん(山の手事情社)と考える



[日時]2023年4月16日(日)16:00~18:00
[会場]座・高円寺 けいこ場(地下3階)
[参加費]一般=500円(会員・学生=無料) ※当日清算
[予約フォーム]https://forms.gle/24BqjXvgGpskZsR28 (予約優先)
[問合せ]aictjapan@gmail.com
主催:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
協力:国際演劇評論家協会[AICT]日本センター
(*本シリーズは、4月・9月・12月・3月を予定しています。)


「私たちはどんな場合でも、劇を半分しか作ることができない。あとの半分は観客が作るのだ。」(寺山修司)

来年、結成40周年となる山の手事情社は、ルーマニア・シビウ国際演劇祭での招聘公演をはじめ、国内外で数多くの公演を行ってきました。
現在は、大田区に本拠地を構え、大人と子どもが一緒に楽しめる作品や『馬込文士村 空想演劇祭』などの地域と連携したプログラム、また、演劇関係者のみならず教育関係者も参加するワークショップなど、多彩な演劇活動を展開しています。
さまざまに活動していく中で、どのような「創客」があったのか。約40年の演劇活動から、〈観客を創る〉とはどのようなことか、さらに演劇の公共性についてお話をうかがいます。

安田雅弘(やすだ・まさひろ)さん
演出家、劇団 山の手事情社主宰。1962年東京生まれ。早稲田大学卒業。1984年劇団 山の手事情社を結成。《四畳半》と呼ばれる独自の演技・演出法を貫く先鋭的な劇団として注目される。国内だけでなく、海外での評価も高く、2012年にはルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場の委嘱による演出作『女殺油地獄[A JAPANESE STORY]』(原作:近松門左衛門)が同劇場のレパートリー作品となる。同年、フランス国立高等演劇学校コンセルヴァトワールでマスタークラスのワークショップを実施。《演劇的教養》の敷衍にも力を注ぎ、委嘱公演の演出、各地でワークショップの講師、桜美林大学非常勤講師、全国高等学校演劇大会などのコンクールの審査員をつとめる。シビウ国際演劇祭で「特別功労賞」を受賞。著書『魅せる自分のつくりかた〈演劇的教養〉のすすめ』(講談社選書メチエ)他。

思考の種まき講座《18》

国際演劇評論家協会(AICT)日本センターでは、毎月、座・高円寺で演劇講座を開催しております。3月は河合祥一郎さんをお迎えして、シェイクスピアと狂言についてお話を伺います。


劇カフェ「シェイクスピア×狂言」

ゲスト:河合祥一郎
聞き手:山本健一・小田幸子



【日時】2023年3月12日(日)16~18時
【会場】座・高円寺「けいこ場」(地下2階)
【参加費】一般=500円(会員・学生=無料) *当日清算
【予約フォーム】 https://forms.gle/LXmNuLb5FRJ9tSFr7
※予約優先。「予約フォーム」または、下記「問合せ」メールアドレスからご予約ください。(メールの場合、件名に「劇カフェ」とご記入の上、お名前・人数・日中のご連絡先TELを明記してください。)
【問合せ】aictjapan@gmail.com
【主催】国際演劇評論家協会[AICT]日本センター http://aict-iatc.jp/
【協力】NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺


AICT会員から専門分野の話をトーク形式でうかがう「劇カフェ」。
今回は、シェイクスピアがご専門の河合祥一郎氏をお招きしました。
シェイクスピア上演台本の翻訳を中心に、文楽や新作狂言の脚本、Kawai Projectにおける新訳と演出と、その活動は演劇の現場に広がっています。
世田谷パブリックシアターで上演した『国盗人』・『マクベス』ほか、狂言師・野村萬斎氏との共同作業を手がかりに、シェイクスピアと狂言、古典劇と現代劇、東洋と西洋など、多彩な対立項をはらんだ「日本におけるシェイクスピア上演」について、たっぷりお話しいただきます。


河合祥一郎(かわい・しょういちろう)さん
東京大学教授。ケンブリッジ大学と東京大学より博士号取得。著書に中公新書『シェイクスピア~人生劇場の達人』、サントリー学芸賞受賞作『ハムレットは太っていた!』(白水社)ほか。2003年の野村萬斎主演『ハムレット』からシェイクスピア新訳をスタート。その後、萬斎師とは『国盗人』(2007初演、2009再演)、『マクベス』(2010初演、2013再演、2014再再演、2016四演)、新作狂言『根日女』脚本(2015)、リーディング『アテネのタイモン』(2019)、リーディング『ハムレット』(2022)、『ハムレット』(2023)(以上いずれも萬斎演出)、狂言英語字幕、蜷川演出『ファウストの悲劇』(2010)でご一緒した。Kawai Projectを企画して演出も手がけ、2019年第11回小田島雄志・翻訳戯曲賞特別賞を受賞。作・演出の『ウィルを待ちながら』は2022年6月シビウ国際演劇祭に招聘された。2023年7月1日~11日、早稲田どらま館にて新作『悪い仲間』(作・演出)上演予定。

山本健一(やまもと・けんいち)さん
演劇評論家。1944年東京生まれ。朝日新聞学芸部で文化・演劇を担当。東京本社編集委員を経て退職。国際演劇評論家協会(AICT)日本センター前会長。朝日新聞夕刊他で演劇評を執筆している。著書に『劇作家秋元松代ー荒地にひとり火を燃やす』(AICT演劇評論賞)。

小田幸子(おだ・さちこ)さん
能・狂言研究家。博士(文学)。第39回観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。専門は能・狂言の作品研究と演出史。新作や復曲のドラマトゥルク、講演、解説、批評など研究と舞台をつなぐ活動も行っている。AICT会員・シアターアーツ編集員。

第27回シアターアーツ賞結果発表

先日、第27回シアターアーツ賞の選考会が行われ、以下の通り、今年度の受賞作が決定しましたのでご報告申し上げます。

【大賞】佐藤未来羽「白井晃演出『アルトゥロ・ウイの興隆』―「熱狂」と「距離」をめぐって―」

【佳作】高嶋慈「プッチーニ『蝶々夫人』の批評的解体と、〈声〉の主体の回復 ―ノイマルクト劇場& 市原佐都子/Q『Madama Butterfly』」

第27回シアターアーツ賞結果発表

受賞作と選評は『シアターアーツ』第67号に掲載予定です。

Act33号をリリースしました(関西支部)

Act33号ウェブ版を公開しましたので、どうぞご覧ください。

https://aictact2020.wixsite.com/act33

収録内容は、以下の通りです。

★無罪か、有罪か?ー―手話裁判劇『テロ』を観て■岡田 祥子

★昨日に向かって撃て! 令和日本の『サンシャイン・ボーイズ』
加藤健一事務所公演 vol.107■瀧尻浩士

​★身体で動かすアニメーション――舞台『千と千尋の神隠し』■藤城孝輔

★日本女性の死はなにを解放するのか ノイマルクト劇場 & 市原佐都子/Q『Madama Butterfly』

​■柏木純子

思考の種まき講座《17》

国際演劇評論家協会(AICT)日本センターでは、毎月、座・高円寺で演劇講座を開催しております。2月は「テラヤマワールドにようこそ!」と題し、山田勝仁さん、髙田恵篤さんをお迎えして、寺山修司について語っていただきます。


テラヤマワールドにようこそ!

講師:山田勝仁
ゲスト:髙田恵篤
司会・進行:林あまり



【日時】2023年 2月5日(日) 19~21時
【会場】座・高円寺 けいこ場(地下3階)
【参加費】500円(会員・学生=無料) *当日清算
【予約フォーム】 https://forms.gle/LpNpzhSQqvab2ajR6
【予約・問合せ】 aictjapan@gmail.com
※ 予約優先。上記のフォーム、またはメールにてお申込みください。(件名に「思考の種まき講座・2月」とご記入の上、お名前・人数・日中のご連絡先TELを明記してください。)
【主催】NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
【協力】国際演劇評論家協会[AICT]日本センター
http://aict-iatc.jp/


今回の講座は、演劇実験室◉万有引力による『草迷宮』上演にあたり、寺山修司の演劇にスポットを当てます。寺山の活動に造詣の深いジャーナリストの山田勝仁さんをお迎えし、たっぷりお話をうかがいます。
後半では、終演直後の万有引力・高田恵篤さんにもお入りいただき、天井桟敷の芝居づくりについてなど、さまざまうかがってゆきます。
今年は寺山修司没後四十年にあたります。私は寺山さんとお話したことはありません。それでもこの四十年、「いま寺山修司がいたら何を言い、何をつくるだろうか」と自分に問い続けてきました。
参加者みなさまが、改めて寺山修司に出会う時間となれば幸いです。(林あまり)


山田勝仁(やまだ・かつひと)さん
1955年、青森生まれ。早稲田大学法学部卒業。1980~2015年、夕刊紙「日刊ゲンダイ」編集局勤務。退職後は演劇ジャーナリストとして活動。著書『寺山修司に愛された女優 演劇実験室・天井桟敷の華・新高けい子伝』(河出書房新社刊)。日刊ゲンダイで「演劇えんま帳」連載中。国際演劇評論家協会[AICT]会員。1960~80年代のラジオドラマ黄金期の音源収集及び研究も。

髙田恵篤(たかた・けいとく)さん
1980年寺山修司主宰「演劇実験室◉天井桟敷」に入団。同劇団解散後「演劇実験室◉万有引力」結成に参加。舞踏・コンテンポラリーダンスなど多方面に客演。現在、劇団の活動をはじめ、外部での出演・演出も手がけている。最近の主な出演作品に『エレファントバニッシュ』『春琴』『カフカ三部作』『奴婢訓』『リア王』『旅とあいつとお姫さま』『マクベス』『小さな王子さま』など。演出作品に『奴婢訓』『盲人書簡』『糸地獄』など。

林あまり(はやし・あまり)さん
歌人、演劇評論家。1963年、東京生まれ。高校時代に寺山修司の短歌に出会う。成蹊大学に進み、歌人・前田透に師事、短歌誌「詩歌」入会。透急逝後、同人誌創刊に参加。大学四年からマガジンハウス「鳩よ!」で短歌、劇評を書き始める。「新劇」を経て現在「テアトロ」劇評など。紀伊國屋演劇賞審査員。国際演劇評論家協会[AICT]会員。大学非常勤講師。坂本冬美「夜桜お七」など、作詞も手がける。

思考の種まき講座《16》

国際演劇評論家協会(AICT)日本センターでは、毎月、座・高円寺で演劇講座を開催しております。

1月の思考の種まき講座は、豊岡演劇祭2022の『Madama Butterfly』をはじめ、話題作を作り続けている市原佐都子さん、スペシャルゲストに市原作品の出演も多い竹中香子さんをお迎えし、現代演劇の最前線で活躍されているお二人にお話をうかがいます。

予約優先となりますので、参加を希望される方は予約フォームから事前にお申し込みください。


市原佐都子の演劇世界

ゲスト:市原佐都子
スペシャルゲスト:竹中香子
聞き手:鈴木理映子



[日時]2023年1月29日(日) 18:00~20:00
[会場]座・高円寺2(地下2階)
[参加費]一般=500円(会員・学生=無料) 当日清算
※ 予約優先。「予約フォーム」または、下記「問合せ」メールアドレスからご予約ください。(メールの場合、件名に「思考の種まき講座・1月」とご記入の上、お名前・人数・日中のご連絡先TELを明記してください。)
[問合せ]aictjapan@gmail.com
[主催]国際演劇評論家協会[AICT]日本センター
[協力]NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺


市原佐都子(いちはら・さとこ)さん
劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。1988年大阪府生まれ福岡県育ち。2011年よりQ 始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回 AAF 戯曲賞受賞。2017年『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリッヒ)と『Madama Butterfly』共同制作。チューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間等で上演。2022年、ロームシアター京都レパートリーの創造にて『妖精の問題 デラックス』を上演。

竹中香子(たけなか・きょうこ)さん
2011年に渡仏し、日本人としてはじめてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格し、2016年、フランス俳優国家資格を取得。パリを拠点に、フランス国公立劇場を中心に多数の舞台に出演。2017年より、日本での活動も再開。フランスの演劇教育や俳優のハラスメント問題に関するレクチャーやワークショップを行う。2021年、フランス演劇教育者国家資格を取得。主な最近の出演作に、市原佐都子作・演出『Madama Butterfly』『Madame Chrysanthemum』、太田信吾作・演出『最後の芸者たち』。太田信吾との共同企画、映画『現代版 城崎にて』では脚本を担当。2022年度KIACレジデンスアーティストとしてフランソワ・グザビエ=ルイエとソロパフォーマンス作品を共同執筆中。近年は、演劇の創作現場における日仏通訳を多数受け持つ。https://mill-co-run.com

鈴木理映子(すずき・りえこ)さん
編集者、ライター。演劇情報誌「シアターガイド」編集部を経て、2009年よりフリーランスとして、舞台芸術関連の原稿執筆、冊子、書籍の編集を手がける。NPO法人芸術公社創立メンバー。成蹊大学文学部芸術文化行政コース非常勤講師。東京芸術祭ファーム2022ラボ <ファーム編集室>室長。【共編著】『<現代演劇>のレッスン』(フィルムアート社)【共著】「宝塚風ミュージカル劇団のオリジナリティ」(『地域市民演劇の現在芸術と社会の新しい結びつき』森話社)「翻訳ミュージカルの歴史」(『戦後ミュージカルの展開』森話社)、「漫画と演劇」(『演劇とメディアの二十世紀』森話社)【監修】『日本の演劇公演と劇評目録1980〜2018年』(日外アソシエーツ)、ACL現代演劇批評アーカイブ https://acl-ctca.net/

舞台評論家たちによるユネスコ傘下の国際組織の日本支部です。