関西支部では、以下の通り演劇講座を開催しますので、年度末のご多忙の中とは存じますが、奮ってご参加ください。 記 AICT関西 演劇講座2020(1) 「批評とは何か――2020年代に向けて」 日時 3月21日 13:45?16:45 会場 大阪府立江之子島文化芸術創造センター2階ルーム11 講師 森山直人(演劇批評家、京都造形芸術大学舞台芸術学科教授) 参加費 AICT会員・学生無料、一般500円 内容 演劇批評の現在とこれからを展望し、参加者各自の批評文を持ち寄り(任意)、話し合う 申込 aict.act2018@gmail.com 宛、氏名、所属、携帯電話番号、舞台芸術に関連した簡単な自己紹介、を記入の上、3月10日までにお申し込みください。 定員 10名程度 会員優先。定員に達し次第、締め切ります
AICTタリア賞、日本人で初めて鈴木忠志氏に決まる(プレスリリース)
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
私どもが加盟する国際演劇評論家協会(AICT、本部・パリ)は、6月にフランス・モンペリエで開いた本部理事会で、演出家であり劇団SCOTを主宰する鈴木忠志(すずき ただし)氏にタリア賞(Thalia Prize)への授与を決めました。日本人としてタリア賞の受賞は初めてのこととなります。授賞式は2020年5月にスロバキアのブラチスラヴァで開かれるニュードラマフェスティバルとの共同で開催され、トロフィーとして演劇の女神を象った銀の握りのついた杖が贈呈されます。
タリア賞は、舞台芸術の芸術家ないしは著作家で、その作品、実践、あるいは著作において演劇評論家の仕事に対して発見と新しい視点を与えた者を顕彰するために2006年に創設されました。第1回の受賞者には、近現代の劇作家を取り上げて時代の文化、演劇的伝統との関連において論じた『思索する劇作家』 (坂本和男ら訳、南雲堂)などの著書があるイギリス人演出、劇評家のエリック・ベントリー氏が選ばれました。他に、ジャン=ピエール・サラザック(フランス)、リチャード・シェクナー(アメリカ)、カピラ・ヴァツヤヤン(インド)、ユージェニオ・バルバ(デンマーク)、フェミ・オソフィサン(ナイジェリア)、そして『ポストドラマ演劇』(谷川道子ら訳、同学社)などの著書があるハンス=ティース・レーマン(ドイツ)の各氏が過去に受賞しています。
鈴木氏の授賞の理由は、以下の3点において現代世界演劇に多大な功績を果たしたと理事会が評価したからです。
1. 俳優のために言葉と深く結びついた身体感覚の鋭敏さを持続的に養う独自な訓練方法であるスズキ・メソッドを考案・紹介し、世界中の長期にわたるワークショップを通じて、それを俳優達に広めた。
2. 理論家として彼の著書、『Culture is the Body』、『THE WAY OF ACTING』を高く評価する。
3. 世界中の舞台芸術において常に前衛的な芸術家や個性を取り入れてきたシアター・オリンピックスを、前衛芸術家や舞台芸術の重鎮達との協力によって創設した。
鈴木氏は1939年に静岡県清水市で生まれました。1966年、別役実氏らとともに早稲田小劇場(現SCOT)を創立。1976年富山県利賀村に本拠地を移し、1982年から国際演劇祭「利賀フェスティバル」を毎年主催。世界各地での上演活動や共同作業など国際的に活躍するとともに、独自な俳優訓練法スズキ・メソッドは世界各国で学ばれています。岩波ホール芸術監督、水戸芸術館芸術総監督、静岡県舞台芸術センター芸術総監督、舞台芸術財団演劇人会議理事長に就任。1994年シアター・オリンピックス国際委員会を結成し、同国際委員になりました。
主な演出作品に、「劇的なるものをめぐって」、「トロイアの女」、「ディオニュソス」、「リア王」、「シラノ・ド・ベルジュラック」、「オイディプス王」、「エレクトラ」、音楽劇「カチカチ山」、「ザ・チェーホフ」、「別冊谷崎潤一郎」、「サド侯爵夫人」などがあります。 また主な著書に『内角の和I・II』、『劇的なるものをめぐって』、『劇的言語』、『騙りの地平』『越境する力』、『THE WAY OF ACTING』、『Culture is the Body』、『演劇とは何か』、『演出家の発想』があります。
国際演劇評論家協会はUNESCO(ユネスコ)の下部組織で、フランス・パリに本部を置く国際的な舞台芸術の評論家のための協会です。舞台芸術―般についての国際会議や交流を奨励し、異文化間の相互理解を深めることに重点を置いて活動しています。同協会日本センターは1981年に第一回総会が開催されました。現在、全国約100名の演劇評論家が所属する、日本で唯一の演劇評論家の全国組織です。舞台芸術評論の育成と発展に寄与する講座などを開催、機関誌「シアターアーツ」を発行するとともに、2年に1度のAICT本部主催の世界大会に会員2名を派遣し、我が国の演劇批評周辺の諸問題を報告・討論し、評論家間の国際交流を進めています。
なお、このプレスリリースの解禁は、新聞は12月9日午後5時以降、ウェブ媒体は10日午前5時以降にお願いします。
以上
2019年12月9日
国際演劇評論家協会(AICT)日本センター会長
山本健一
【連絡先】
〒168-8555
東京都杉並区永福1-9-1
明治大学和泉キャンパス研究棟227号室嶋田直哉研究室内
国際演劇評論家協会(AICT)日本センター事務局aictjapan●gmail.com
*●を@に換えてください。
【関西支部】Act25号公開記念懇話会の開催について
Act25号の発行に合わせて、今後の批評のあり方等を話し合い、執筆者、会員、関係者等の親睦を図るための懇話会を開催します。
90分程度のミーティングと、終了後懇親会を予定しています。
参加ご希望の方は、9月10日ごろまでに
aict.act2018@gmail.com
宛ご連絡をお願いします。
日時:9月13日(金) 18:30~ 関西支部の今後の活動について(会員のみ)
19:00~ Act25号についての懇話会(公開)
20:30ごろ~ 懇親会(参加自由)
会場:西宮市大学交流センター セミナー室 (神戸女学院大学アート・マネジメント名義)
https://www.nishi.or.jp/access/sonotashisetsu/daigakukoryu/daigakukoryu-gaiyo.html
阪急神戸線「西宮北口」駅北口を出て右手、ACTA西宮東館6階
参加費:懇話会は無料。懇親会は実費
関西支部劇評誌Act25号 ウェブ版を公開
関西支部で発行してきた劇評誌Actの25号ウェブ版を公開しました。
目次は以下の通りです。どうぞご高覧ください。
【評論・時評】 Critique
・岡田 祥子 飛ぶ魂――大竹野正典 没後10年記念公演『山の声』を観て
・上念 省三 誰かが今ここで語ってくれているということ――ヤネック・ツルコフスキ『マルガレーテ』、akakilike『はじめまして、こんにちは、今私は誰ですか?』、Ping Chong『生きづらさを抱える人たちの物語』
・坂本秀夫 近年の京都――小劇場環境の動き
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【公演評】Drama Review
・瀬戸 宏 北京で観たSCOT『リア王』
・藤城孝輔 ねばつく街と、海の誘惑――第一回田畑実戯曲賞受賞作品『ひたむきな星屑』
・瀧尻浩士 恋愛の河底に眠る政治性――『スカイライト』評
・番場 寛 衣装としての裸体と物語的時間の構築――「第2回京都国際舞踏祭」4日目を観て
・山﨑 達哉 能勢人形浄瑠璃鹿角座の挑戦――能勢人形浄瑠璃 淨るり月間
シアター・クリティック・ナウ2019
国際演劇評論家協会(AICT)演劇評論賞受賞記念シンポジウム
演劇・ダンスの優れた批評を顕揚する第 24 回 AICT 演劇評論賞に、内田洋一著『風の演劇 評伝別役実』(白水社) が選ばれました。これを記念し、受賞者である内田洋一氏、さ らにゲストに岩松了氏、岡室美奈子氏をお迎えして「別役実 の世界」について語っていただきます。
【パネリスト】
内田洋一(AICT演劇評論賞/演劇評論家・新聞記者)
岩松了(劇作家、演出家、俳優)
岡室美奈子(早稲田大学文学学術院教授、早稲田大学演劇博物館館長)
嶋田直哉(司会/明治大学政治経済学部准教授)
【日時】2019年7月28日 (日)
[17時30分~]第24回AICT演劇評論賞 および 第23回シアターアーツ賞授賞式
[18時~]シンポジウム「別役実の世界」
[20時~]懇親会
【会場】座・高円寺(2階)アンリ・ファーブル
【参加費】一般=500円、AICT会員・学生=無料
懇親会会費=3500円
【主催】国際演劇批評家協会(AICT)日本センター
【協力】NOP法人 劇場創造ネットワーク/座・高円寺
ウェブAct暫定的に再開
昨夏、原稿募集を行ない、25号のウェブ上での公開に向けて準備を進めてきましたが、まずは、号数表示をせず、現時点でお寄せいただいた原稿を暫定的に公開します。以下のリンクからご覧ください。
REVIEWページの瀬戸宏氏の『戦後関西演劇史』書評、続いて近日中に上念省三氏の『2018年宝塚歌劇回顧』を掲載します。
また、短評を寄稿できるように、ブログページも開設しました。サンプルとして800字程度の短評を掲載しています。800~2000字程度の短評のご寄稿も随時お待ちしています。
正式な25号の原稿募集については、近日中に締切等の要領を発表します。
(2019.3.27.)
シンポジウム『ルーマニアの奇蹟―躍進するシビウ国際演劇祭』
~国際演劇評論家協会主催・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)共催~
『ルーマニアの奇蹟―躍進するシビウ国際演劇祭』
~コンスタンティン・キリアック氏を迎えて~
ルーマニアのシビウ国際演劇祭が今年(2018)、創設25周年を迎えました。共産主義国家から自由主義社会へ、現代史の大きなうねりのなかで短期間にフランスのアヴィニヨン演劇祭、英国のエディンバラ演劇祭と並ぶ世界でも有数の国際演劇祭に成長したその軌跡は、”ルーマニアの奇蹟“として国際的に注目を集めています。その演劇祭の総合芸術監督であり、またルーマニアを代表する劇団、国立ラドゥ・スタンカ劇場の名優でもあるコンスタンティン・キリアック氏が来日します。
この機会に、ルーマニアの現代史を背景に飛躍的成長を遂げたシビウ国際演劇祭の発展の軌跡を辿り、コミュニティを巻き込みながら躍進する国際演劇祭の魅力をキリアック氏に語っていただきます。講演に続くシンポジウムでは、フェスティバルの牽引車とも言える国立ラドゥ・スタンカ劇場と劇場の専属演出家、鬼才シルヴィウ・プルカレーテの魅力について語り合います。シンポジウムには、キリアック氏のほか日本を代表する演出家、串田和美氏、シビウ演劇祭の成長を初期より見届けてきた演劇評論家の七字英輔氏をゲストにお招きしました。国際演劇評論家協会(AICT)日本センターからは穴澤万里子氏と野田学氏が加わり、パネリストとしてご登壇いただきます。現地よりの貴重な映像もご紹介致します。皆様のご参加をお待ちしております。
プログラム
18:00 国際演劇評論家協会 会長 山本健一 氏 挨拶
東京芸術劇場 副館長 高萩 宏 氏 挨拶
18:10~19:00 第一部 コンスタンティン・キリアック氏による講演
『シビウ国際演劇祭の軌跡 ― 演劇祭とコミュニティ』(仮題)
19:10~21:20 第二部 シンポジウム
『ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場とシルヴィウ・プルカレーテ』
パネリスト: コンスタンティン・キリアック(シビウ国際演劇祭 総合芸術監督)
串田和美(俳優/演出家。まつもと市民芸術館芸術監督)
七字英輔(演劇評論家)
穴澤万里子(明治学院大学教授)
野田 学(明治大学教授)
開催日時 : 平成30年10月30日(火曜日)18:00~21:30
開催場所 : 東京芸術劇場 シンフォニースペース(五階)
会費(当日受付支払い): 一般=500円(AICT会員=無料)
予約(予約優先)・問い合わせ先: aictjapan●gmail.com *●を@に変えてください
*「キリアックシンポジウム予約」と題し、お名前と、会員か一般かをお書きください。
関西支部劇評誌「act」再スタートに当たって
2004年に創刊し、2011年にリニューアルを行った関西支部の劇評誌「act」の再スタートに当たり、「投稿ガイド」と「第25号の原稿募集」をhttp://aict-iatc.jp/actに掲載しました。
関西支部以外の会員の皆様、また非会員の方(編集部で審査の上掲載)からの投稿も歓迎します。
ふるってご寄稿ください。
(担当:上念省三)
シアター・クリティック・ナウ2018
国際演劇評論家協会(AICT)演劇評論賞受賞記念公開トーク
演劇・ダンスの優れた批評を顕揚する第23回AICT演劇評論賞に、堀川惠子著『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(講談社)が選ばれました。堀川氏 の受賞を記念して公開トークを行います。
日時 2018年7月29日(日)18時より
【パネリスト】
堀川惠子(AICT演劇評論賞受賞者、ノンフィクション作家)
長田育恵(てがみ座主宰、劇作家)
児玉竜一(早稲田大学文学学術院教授)
内田洋一(司会、演劇評論家)
参加費500円
終了後パーティー(当日受付3,500円にて)
場所 座・高円寺2階アンリ・ファーブル
http://za-koenji.jp/guide/
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13095638/
JR中央線「高円寺」駅北口を出て中野方向に徒歩5分
〒166-0002 杉並区高円寺北2-1-2 座・高円寺2階
主催:国際演劇評論家協会(AICT)日本センター
協力:NPO法人 劇場創造ネットワーク/座・高円寺
問い合わせ:aictjapa@mail.meijigakuin.ac.jp
ダンス研究会(関西支部演劇講座)のお知らせ
ダンス研究会
「『ロミオとジュリエット』のダンス~物語と非言語表現」
日時:2018年6月23日(土) 14:00 – 16:00
会場:メタモルホール(劇団態変アトリエ)
大阪市東淀川区西淡路1-15-15 Tel/FAX : 06-6320-0344
JR東淀川駅東口から徒歩約2分 (直進して、ケーキ屋カレンの角を右に曲がってすぐ)
参加費:500円
ナビゲーター:上念省三(ダンス評論、神戸女学院大学非常勤講師)
内容:シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」は、演劇や映画はもちろん、バレエやダンスにも作品化されています。今回は、ダンス作品を中心に様々な「ロミオとジュリエット」の映像を見比べ、物語の非言語化ということを中心に、皆さんで考えていきましょう。
申込:tel/fax 06-6320-0344
email:taihen.japan●gmail.com *●を@に替えて下さい
小さな会場ですので、できるだけご予約ください
主催:劇団態変
共催:国際演劇評論家協会日本センター関西支部
*本研究会は、国際演劇評論家協会(AICT)日本センター関西支部・演劇講座を兼ねるものです。